
「医療」は科学ではない。制度であり事業です。
医学のテキストは世界中共通ですが、提供されている医療は国によって違います。もっと言うと、日本の中でも地域により、施設により、主治医により異なる「医療」が提供されています。なぜでしょうか。
それは、セッティングが異なるからでしょう。手持ちの資源により、タイミングにより、その関係性により、そして患者さん本人により「最適」な医療提供は変わるし、そして現実にはやむを得ず「最適でない医療」が提供されるのです。何と不思議な現象ではないですか?私の専門は「医療政策」です。この捉えどころのない現象を読み解き、できるだけ良いものにしてゆく「知恵」を集め、具体的に解決することが自分の得意技です。
医師として何科に進んでも、医学研究や医療行政に進んでも「これはおかしい!」と思うことは必ず、山のようにあります。私も沢山経験があります。その時、99%は「そういうものか」と頭で理解し、そしてスルーします。もちろん多くの場合はそれでもいいのですが、それで世の中は良くなるでしょうか。たくさんある課題は、誰かが正面から向き合い、もがきながら解決して初めて前進するのです。全部の課題に取り組まなくてもいい、せめて1つは解決してみませんか。なんでもいいです。医学教育でも、精神医学でも、働き方改革でも、なんでも。
もしもその中の1つでも解決すれば、世の中は1つ良くなるし、あなたはきっと幸せを感じることができそうです。「不完全な人間たち」が作り上げた「不完全な取り組み」である「医療」を少しでもいいものにしませんか。そんなことを考えている方と、とことん語り、そしてしつこく行動したいと思います。もう「解説」ではだめです。一緒に「行動」しましょう。私はやります。
